礒部建多 15年12月20日放送
脚本の書き方
伊丹十三は、何者か。
多彩な才能を持っていたが、
やはり映画監督・脚本家の顔が有名だ。
とある番組で、
伊丹は脚本を考える際のテクニックを説明した。
「絶対にクライマックスを設定して書くこと。」
「クライマックスを主人公が乗り切って終わること。」
「セリフは最後に書くこと。」
それは意外にも、
教科書に載っているような平凡な内容だった。
しかし伊丹は、こう付け加える。
まあ、脚本というのはゴールではなくて、
そこからどこまで飛ぶかというスタート台だからね。
伊丹十三は、何者だったのか。
誰も真似のできない天才でしかなかったのか。