森由里佳 16年1月17日放送
Burns Library, Boston College
夢と仕事 欠かせない夢
3D映画が出始めの頃、3Dと大々的にうたわれた作品を見たあとに、
期待はずれと感じた人は多いのではないだろうか。
立体映画と呼ばれていた1950年代の第一次ブーム、
ケーブルテレビの普及とともに始まった第二次ブームが過ぎ去り
3D技術は、その立ち位置を変化させてきている。
3Dの進歩が夢だというドリームワークスの創設者、
ジェフリー・カッツェンバーグはこう語っている。
単純に観客を驚かせるのではなく、映画の中に引きずり込みたい。
その場にいるような臨場感こそ、我々が目指すものだ。
彼にとって3Dとは、
モノが立体的に見えるように錯覚させる技術ではなく、
映画の世界に入り込んだかのように錯覚させる技術なのだ。
観客を引きずり込む映画をつくる。
そんな彼の仕事には、3D技術の進歩という夢の実現が欠かせない。