大友美有紀 16年2月7日放送
「アンデルセンとディケンズ」ハンス
デンマークとイングランド。
海を挟んだ二つの国の作家、アンデルセンとディケンズは、
19世紀半ばにロンドンで出会い、
手紙をやり取りし、お互いの著作を読み、友情を深めていた。
1856年夏、アンデルセンは、ディケンズから再びロンドンへの
招待を受ける。
私の親愛にして、尊敬するハンス!
あなたはいつまた来てくださいますか?
たとえば、あなたは私の家にきて、
泊まられるのが当然です。
私どもはあなたを幸せにするために最善をつくしましょう。
家に招かれたことも嬉しかったが
アンデルセンは、この書き出しにびっくりした。
ハンスと呼ばれたことはなかったからだ。
そしてますますディケンズに親愛の情を抱くようになる。