大友美有紀 16年2月7日放送
「アンデルセンとディケンズ」再会へ
ロンドン、タヴィストック・ハウスにて
1857年4月3日、ディケンズからアンデルセンへの手紙
どうぞイングランドにおいでになる決心をしてください。
私どもは、ロンドンから1時間半以内で着く
ケントの田舎で夏を過ごします。
もしあなたが、いつおいでくださるかを
お知らせくだされば、私どもは心から
喜んでその時をお待ち申し上げます。
コペンハーゲンにて
1857年4月14日、アンデルセンからディケンズへの手紙
あなたのお手紙は、
このうえもなく私を幸せにしてくれました。
私はしばらくの間、あなたといっしょに居られることを考え、
いいえ、あなたの家にあって、あなたのご家族の一員に
加えていただくことを考えて、まったく嬉しさのあまり
胸をわくわくさせています。
小説がデンマーク語、ドイツ語、英語で同時出版され
ディケンズの別荘に招待されたアンデルセンは、
歓喜の絶頂にあった。