薄景子 16年2月21日放送
お酒のはなし ベンジャミン・フランクリン
アメリカ合衆国、独立の立役者、
ベンジャミン・フランクリン。
政治家としてだけでなく、
出版業者、文筆家、科学者、発明家など、
さまざまな分野で活躍し、
新聞の発行や、大学の創設、
雷が電気であることの証明など、多彩な業績を後世にのこした。
そんな彼が愛したのがワイン。
量こそは飲まなかったというが
酒の理解者として、数々の名言をのこしている。
ワインの中には知恵がある。ビールの中には自由がある。
なるほど、フランクリンの有り余る好奇心は
酒を飲みながら熟成されたのかもしれない。
さらには、こんな言葉も。
神が人間の肘を今の位置につくったからこそ
グラスがちょうど口のところに来て楽に飲めるのだ。
ちょっと強引だが、神の仕業といわれたら、もう飲むしかないだろう。
そして、さらにはこんな名言も。
酒をおいしく飲めないところに良い人生もない。
フランクリンの愛すべき屁理屈は
きょうも誰かの一杯を、きっと幸せにしてくれる。