佐藤延夫 16年3月5日放送
相場師の人生 福沢桃介
明治16年。
ある青年は、「学問のすゝめ」を読み、
福沢諭吉に憧れる。
そして慶應義塾に入学した。
成績は優秀。ハンサムな顔立ち。
さらに運動神経もいいとなると
注目を集めないはずもなく、
福沢諭吉夫妻の目に留まる。
次女、房(ふさ)の婿養子にならないかと
誘いを受けた。
だが、当時の恋人は、川上貞奴。
悩む青年に、諭吉はこんな条件を出した。
「養子になれば外国留学させてやる。」
その一言で、決断する。
そして岩崎桃介は、福沢桃介になった。