蛭田瑞穂 16年5月22日放送
Kakidai
東京 東京タワー
港区芝公園に立つ東京タワー。
東京スカイツリーができた今も
東京のシンボルの地位はゆるがない。
しかし、完成して間もない頃は、
「エッフェル塔の猿真似」と揶揄されることもあった。
そんな声に対して、設計者の内藤多仲はこう語ったという。
ある人はエッフェル塔そっくりだという。
これは人が人に似ていると言うようなもので
一理ある見方とも言えます。
しかし、タワーの美しさについて作為はありません。
無駄のない安定したものを追求してできたもので、
いわば数字のつくった美しさとでも言えましょう。
優れた数式が美しいように、優れた建築もまた美しい。