厚焼玉子 16年6月18日放送
TSUNEAKI HIRAMATSU
紫陽花 朔太郎
こころをばなににたとへん
こころはあぢさゐの花
ももいろに咲く日はあれど
うすむらさきの思ひ出ばかりはせんなくて。
前橋出身の詩人、萩原朔太郎は
心を紫陽花に例えた詩を書いた。
よころびの日の底には
さびしかったりつらかったりした思い出が
沈んでいるのだろう。
どんなに青いアジサイの花も
枯れる間際には赤みを帯びるという。
朔太郎のふるさと前橋では
明日19日からアジサイ祭りが開催される。