熊埜御堂由香 16年6月26日放送

160626-04
roberthuffstutter
童謡のはなし ろばの会

童謡には、ひとからひとへ歌い継がれてきたため
作者不明のものや、
文部省唱歌として作者が表に出ていない歌も多い。
そんなこどものための歌に新風を吹き込んだのが
創作グループ「ろばの会」。
頼まれて歌をつくるのではなく、
自分たちの納得のいく音楽をつくろう
と1956年に結成された。

「ぞうさん」で知られる詩人のサトウハチローや、
「めだかの学校」を作曲した中田喜直、
「サッちゃん」などの名曲をつくった
いとこ同士の作詞家、阪田寛夫と、
作曲家、大中恩のコンビなど
多くの作家が集まった。

そんな「ろばの会」の決まり事はただひとつ。
歌を「童謡」とは呼ばずに「こどものうた」とよぶこと。
きっと「こどものうた」を生み出す時、
彼ら自身がこどもの顔をしていたに違いない。

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