薄景子 16年6月26日放送
s.sawada
童謡のはなし あめふり
あめあめ ふれふれ かあさんが
じゃのめで おむかい うれしいな
作詞、北原白秋、作曲、中山晋平、「あめふり」
この歌を口ずさむと、憂鬱な雨が
なんだかちょっと楽しくなる。
歌が発表されたのは、1925年。
当時はテレビの天気予報などなく、
空を見て自分で天気を予測した時代。
朝晴れていても、学校の終わりには雨が降りだす。
そんなとき、校門に傘をもって迎えに来る母親の姿は、
どんなに子どもたちをよろこばせたことだろう。
突然の雨は、親子でひとつの「じゃのめ」にはいれる
それはそれは幸福な時間だったのだ。
ピチピチ チャプチャプ ランランラン
ほら、雨粒まで歌っています。