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南極に行った猫 三毛猫のタケシ
日本に帰った南極観測隊の猫、
タケシは佐久間隊員の自宅で
穏やかな余生をすごす予定だった。
しかしふらりと姿を消し、2度と戻ってこなかった。
佐久間さんは、
たけしは「南極」を探しにいったのだ、と信じている。
自分が育った昭和基地に戻る為に、
家を出て行ってしまったのだと。
そして佐久間さんはこう語った。
「タケシの魂は南極に行ったはずですから、
ぼくも命が終えるときにはタケシに会えますよ。
そうしたら、氷の上を歩いていって、
ずっと探して待っていたんだよって言って抱き上げてやりますよ。」