2016 年 6 月 のアーカイブ

佐藤延夫 16年6月4日放送

160604-04

大恋愛の果てに ポンパドゥール夫人

18世紀のパリ。
ジャンヌ・アントワネット・ポワソンは、
平民の子でありながら、上流階級の教育を受けて育った。
身分の高くない貴族、デティオールと結婚したが、
そのあとにサロンで出会ったのは、ルイ十五世だった。
皇太子に見初められた彼女は、
皇室からの圧力を味方にして夫と別れ、新たな爵位を手にした。
ポンパドゥール公爵夫人と名前を変えると、
持ち前の美貌と聡明さで、政界までも牛耳っていく。
ファッションセンスは抜群、
芸術への造詣も深く、
慧眼の持ち主でもあった彼女だが、
43歳の若さでこの世を去った。
人生の転機は、いつやってくるかわからない。
人生の終わりも、いつやってくるかわからない。
今日を、明日を、大切に。

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佐藤延夫 16年6月4日放送

160604-05

大恋愛の果てに エリザベート

19世紀半ばのこと。
オーストリアの皇帝ヨーゼフ1世が恋したのは
16歳の美少女、エリザベートだった。
結婚式ではすべての国民に祝福されたが、幸せは続かない。
お妃教育が始まり、口やかましい姑の監視の目が光る。
23歳になったエリザベートは、療養の旅に出た。
大西洋のマデイラ諸島、地中海、ギリシャ。
そして大好きなハンガリーへ。
ときどき思い出したようにウィーンに帰る。
こんな暮らしを30年余りも続けたという。
6月の花嫁の皆さん。決して真似してはいけません。

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