大友美有紀 16年8月7日放送

160807-03

世界で愛された日本人 前田光世

柔道家、前田光世。明治11年、青森生まれ。
アメリカ、イギリス、ヨーロッパ各地で柔道普及の活動を行った。
柔道を広めるためにボクサーとも闘い、レスリングの大会にも出場した。
今で言う、異種格闘技だ。ロンドンでのレスリング世界大会では、
柔道着を拒否され、レスリングタイツで闘った。
軽量級では決勝で敗れ、重量級では準決勝で敗れた。
当時ヨーロッパ最強と言われていたレスラーが、新聞に
「大会を席巻した東洋の小柄な柔道家もレスラーの前で相手ではなかった」
と語った。これを見た前田は、そのレスラーの試合会場に乗り込み
対戦を申し込んだ。レスラーは負けたことを新聞に書かれたら、
レスラー人生が終わってしまう、と逃げ出した。
それだけ前田の強さは知れ渡っていた。
最終的に、前田はブラジルに移住する。
地元の名士やその息子たちが続々と入門した。

 息子を柔術で鍛えてやってくれ
 
その息子とは、カルロス・グレイシーとエリオ・グレイシー。
後にグレイシー柔術を完成させた兄弟である。
前田の闘いは、世界へ後世へと道を刻んだ。

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