小林慎一 16年8月21日放送
経済人類学篇
経済人類学という学問をご存知だろうか。
経済人類学は
ブタペスト出身の弁護士であり学者であった
カール・ポランニーによって構築された。
経済も社会に埋め込まれていると考え、
人類学的フィールドワークから
経済活動を明らかにしていく学問として始まった。
2001年に彼の著書「大転換」が再び出版され、
ポランニーの社会統合の概念は
現代社会でも有効であると再評価されている。
日本を代表する経済人類学者・栗本慎一郎は、
「人間とは何か」を第一義に考える経済人類学は
細分化・専門家してしまった学問を統一し
人類の問題を包括的にとらえる可能性のある
学問であると語っている。