小林慎一 16年9月18日放送
scenic-scenery
新しい落語篇
名人候補として基本に忠実に
落語の芸を積んでいた
立川談志は、ある時こう思った。
落語は、このままでは
伝統芸能で終わってしまう。
今の感覚で自分のコトバで
語らなければ駄目だ。
そうして立ち上げた番組が、
笑点の前身である、金曜寄席。
寄席では言わばアンコール的な扱いだった
大喜利を番組の目玉にした。
いい答えには座布団を与え、悪いと取り上げる。
テレビ的演出が大いに受けた。
1967年に座布団運びになったのは、
俳優の石井伊吉。
後に、談志が、毒蝮三太夫との名前を授けた。
この名前も、俺の最高傑作だ、
と談志は語っている。