小林慎一 16年9月18日放送
誰よりも笑う司会篇
「笑点」の四代目司会は、
先代の三遊亭円楽である。
実は、笑点の前身である「金曜寄席」の司会も円楽だった。
「アタシは円楽に司会をやらせて、円楽を売ろうと思ってたから、
自分は作家でいたわけ。でも、あまりにも下手くそなんで、アタシがやった」
と立川談志は、後に語っている。
絶大な人気を誇った三波信介が急死し
その後を継ぐという大役を円楽が務めることになる。
司会がガハハと誰よりも笑ったり、
コメントを言わずに、次々と回答させテンポアップしたり、
意図的に三波信介との違いを演出した。
当初は2回だけとの約束だったが、
歴代最長の23年にも渡って司会を続けた。
笑点は円楽の豪快な笑い声とともに、
国民的番組へと成長していく。