「秋祭り」港区・芝大神宮だらだら祭り
東京・港区には日本一長いと言われる祭りがあります。
芝大神宮の秋の例大祭、通称「だらだら祭り」。期間は十日間。
今年は9月11日から21日まで続きます。
祀られているのは、伊勢神宮のご祭神である
天照大御神(あまてらすおおみかみ)と豊受大神(とようけのおおかみ)。
平安時代に創建され千年以上も続く神社で、
江戸時代には「関東のお伊勢さま」として人気がありました。
秋の例大祭が「だらだら」と長くなったのも
参拝者の人足が途絶えなかったからと、言われています。
見所は氏子各町神輿連合渡御(とぎょ)。
町会ごとの神輿が出て、芝の街を練り歩きます。
茶席も設けられる、だらだらとしながらも、神妙なお祭りです。
ここ、芝大神宮は歌舞伎や落語の「め組の喧嘩」の舞台でもありました。
火消しと相撲取り、どちらが悪いわけでもなく、
原因を生んだのは喧嘩が始まったときに勝手になりだした半鐘。
粋な裁きの末、半鐘が島流しになりました。
明治時代になって、島流しの刑が廃止され、
その半鐘は芝大神宮に返され、祭りの時に展示されます。
だらだらと十日間、どこかで時間を作って行ってみませんか?