佐藤日登美 16年10月9日放送
khaosproductions
飛ぶ オリンピックへ
義足の走り幅跳び選手、マルクス・レーム。
2015年、彼は8メートル40の障害者走り幅跳びの世界記録を樹立する。
それは、健常者が出場するオリンピックを狙うこともできる数字。
障害者スポーツの理解を深めるため、
彼はリオ・オリンピックへの出場を決意する。
しかし、障害者スポーツの記録としては好意的だった評価が、
オリンピックに、となると風当たりが強くなる。
義足が有利に働いているのではないかと疑われ、
「テクニカル・ドーピング」とまで言われた。
彼は、専門家とともに義足が競技に与える影響を示したが、
結局、時間的な問題もあり、リオ・オリンピック出場は諦めざるをえなかった。
そして、リオ・パラリンピックに出場したマルクスは
8メートル21の大会記録を叩き出し、金メダルを獲得した。
障害の有無に関わらず、
一流のアスリートのパフォーマンスは感動を与えることを証明したい。
そう語るマルクスが次に狙うのは、東京五輪だ。