2016 年 10 月 15 日 のアーカイブ

佐藤理人 16年10月15日放送

161015-01

ミステリー・イン・ヒストリー 「モアイ」

1722年、南太平洋を航海中のオランダ提督、
ヤコブ・ロヘベーンは目を疑った。

地図にないほど小さな島を、
10mの巨人が大勢で守っているではないか。

近づいてみるとそれはただの石像だった。
その日は復活祭。彼は島を、

 イースター島

と名付けた。

島には今でも900体のモアイが残されている。

何十トンもの巨大な石像をどのように切り出し、
遠くまで運ぶことができたのか。

答は19世紀末、ペルーの奴隷商人たちの手で、
1000人の島民と共に歴史の闇に消えてしまった。

topへ

佐藤理人 16年10月15日放送

161015-02

ミステリー・イン・ヒストリー 「ナイルの巫女」

1907年、3歳のドロシー・イーディは、
階段から落ち、意識不明の重傷を負った。

それから毎晩、夢に同じ場所が現れた。

7歳のとき雑誌を眺めていると、
夢で見た場所が載っていた。

古代エジプトのセティ1世の神殿。

自分は彼に仕えた巫女の生まれ変わりに違いない。
そう確信した彼女は27歳でエジプトに移住。

 オンム・セティ

セティの母と改名し、
エジプト考古局初の女性職員として、
神殿で発掘の仕事に就いた。

彼女は遺跡が埋まっている場所を
次々に言い当てたという。

topへ

佐藤理人 16年10月15日放送

161015-03

ミステリー・イン・ヒストリー 「メアリー・セレスト号」

1872年、ポルトガル沖で
一隻の帆船が見つかった。

 メアリー・セレスト号

水と食料、救命ボートを残して
乗組員は消えていた。

40年後、船の唯一の生き残りだった男

 アベル・フォスダイク

の手記が発見された。

それによると、
乗組員は事故で海に落ち、鮫に襲われた。
自分は幸運にも助かったが、
密航者だったため言い出せなかったという。

記述にはいくつか疑問があったが、
彼は既に亡くなっていたため、
確かめようがなかった。

果たしてセレスト号に何が起きたのか。
答は海だけが知っている。

topへ

佐藤理人 16年10月15日放送

161015-04

ミステリー・イン・ヒストリー 「アナスタシア」

1917年、ロシア革命。
皇帝ニコライ二世とその家族の処刑により、
ロマノフ朝は終わりを告げた、はずだった。

3年後、自分は四女のアナスタシアだ、
という女性が現れた。

王女によく似たその女性の名は

 アンナ・アンダーソン

彼女は処刑を逃れた後、
事故で記憶喪失になったと主張。
本人しか知り得ないこともよく知っていた。

本物かペテン師か。
DNA鑑定でも100%の答は出なかった。

社交界の華となった彼女は二度も映画化され、
ニクソン大統領の就任式にも招かれた。

87歳でこの世を去るまで、
自分はアナスタシアだと主張し続けたアンナ。
真相は未だ謎のままである。

topへ

佐藤理人 16年10月15日放送

161015-05

ミステリー・イン・ヒストリー 「仮面の男」

1703年の冬、フランスのバスチーユ監獄で
1人の囚人がこの世を去った。

獄中の34年間、彼は仮面を被らされ続けた。
その素顔は監獄長でさえ見たことがなかった。

アレキサンドル・デュマの
「鉄仮面」のモデルとなった男、

 ユスターシュ・ドージェ

女性嫌いのルイ13世に代わり、
密かにルイ14世の父になった銃士隊長、
フランソワ・ドージェの息子。

彼はルイ14世に瓜二つだったため、
秘密が漏れないよう幽閉された。

監獄での暮らしは、
王の兄にふさわしく快適だったという。

topへ


login