河田紗弥 16年10月16日放送
lethaargic
チャールズ・モンロー・シュルツ ~Good grief~
「Good grief」
チャールズ・モンロー・シュルツ作の
人気漫画「ピーナッツ」に登場するチャーリーブラウンやライナスなどの
子どもたちが度々言うセリフである。
彼の描く「ピーナッツ」では、
子どもの「もう、だめだ」「できないよ」といった
心の悩みや葛藤を多く描いている。
彼らは強がることなく、
野球の試合でミスをしたとき、
勉強ができないとき、好きな女の子にフラれちゃったとき
大きな声で「Good grief!」と嘆く。
この「Good grief!」をどう訳すか。
直訳だと「うれしい悲しみ」という意味だが、
最初に翻訳を手がけた谷川俊太郎はこう訳した。
「やれやれ。」
後向きなような、前向きなような。
乗り越えようとしているような、いないような。
「やれやれ」には、子どもたちのリアルな気持ちが込められている。