茂木彩海 16年10月30日放送

161030-08
Dal Lu
お風呂のはなし 湯布院のはじまり

いまとなっては国内有数の温泉地として知られている湯布院。
ところが40年程前までは、奥別府と呼ばれる小さな温泉街だった。

ここを、観光地・湯布院として生まれ変わらせたのが、
中谷健太郎。
現在も続く老舗旅館「亀の井別荘」のオーナーだ。

明治大学卒業後、東宝に入社した中谷は
黒澤明監督らの下で助監督を務めるほどの映画人であったが、
父の急逝により実家の旅館「亀の井別荘」を継ぐことになる。

廃れた温泉街をどうしたら盛り上げることができるか。

頭をひねった中谷は、自分の得意技である映画で解決を試みた。
今年で第41回を迎える、湯布院映画祭だ。

中谷は言う。

 「温泉」は地球の中の子宮のような、自然の温かみがある。

こんな表現ひとつとっても、かつて映画を愛したように
温泉を文化として、作品として愛す中谷の想いが伝わってくる。

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