angelocesare
ペンは動く 早川良一郎
大正生まれのサラリーマン、早川良一郎。
定年をきっかけに、
趣味であるパイプ煙草についてペンを執った。
煙のように悠々と生きた人だから書ける
味わい深い文章は、自費出版ながら、
その年の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞する。
早川は言う。
友達とホビーがあり、餓死しないんだったら、
なんで人生憂えることがありますか
angelocesare
ペンは動く 早川良一郎
大正生まれのサラリーマン、早川良一郎。
定年をきっかけに、
趣味であるパイプ煙草についてペンを執った。
煙のように悠々と生きた人だから書ける
味わい深い文章は、自費出版ながら、
その年の日本エッセイスト・クラブ賞を受賞する。
早川は言う。
友達とホビーがあり、餓死しないんだったら、
なんで人生憂えることがありますか
eblaser
ペンは動く 魚谷常吉
料理人、魚谷常吉。
昭和初期、軍国主義の風が吹く日本で、
家庭料理の本を書いた。
最初の本である『茶料理』では、
懐石料理を、
上流階級の食べ物ではなく、
素材の味を最大限に活かすという
料理の基本に忠実なあり方としてわかりやすく紹介した。
その後も、『酒の肴』『料理読本』など、
本を通じて日本の家庭料理の充実をはかった。
ペンというやつは、
なかなか包丁のごとく思うようには動かぬもの。
そう言いながらも魚谷は、
厳しい時代の中で黙々と本を書き、
日本の家庭にたしかな幸せをとどけてくれた。
Stijn Vogels
ペンは動く デイビッド・オグルビー
広告の父と呼ばれる、デイビッド・オグルビー。
彼は、すばらしい広告をつくった人とほめられるより、
「売れる広告をつくった人」になることだけを望んだ。
オグルビーの広告づくりはデータに基づいていた。
写真の選び方、文章の配置、文字数まで。
すべてデータに基づいていた。
たとえば、こんなデータ。
白地に黒の文字の方が、黒地に白の文字より読まれる。
オグルビーの広告において、
黒地に白で書かれた文字はない。
ペンは動く 羽田圭介
芥川賞作家、羽田圭介。
小説家デビューは17歳。
ある作家の登場に焦りを覚えたのがきっかけだった。
17歳の高校生・綿谷りさの新人賞受賞。
その衝撃に突き動かされ、
羽田は小説家になる練習を始めた。
文芸誌のバックナッバーをまとめ読みした。
テストの傾向と対策を練るかのように。
目指す為に、まず、学ぶことから始めた。
psycho.mato
ペンは動く 東村アキコ
人気漫画家、東村アキコ。
育児、オタク女子、地元で出会った面白い人。
さまざまな視点から漫画を描いてきた。
ある日ペンを動かす中でふと、
ある人のことを思いだした。
自分に「絵」を描くことを教えてくれた、アトリエの先生。
その先生にはもう会えない。
だからこそ、漫画の中に生き生きと描きだそうと思った。
「ウソを描くと紙のなかの先生に怒られるんじゃないか」
計算も、演出も排除して、ペンは進んだ。
漫画の中によみがえった先生の言葉に、
いま、沢山の人が心を揺さぶられている。
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