茂木彩海 16年11月27日放送
北京老佟
のりものの話 車いす技師 安大輔
競技用車いすの設計技師、安 大輔。
担当するのは、車いすテニスで初のプロ転向を果たした国枝慎吾。
もう10年の付き合いになる。
国枝の口から不満の言葉を聞いたことはないが、
「完璧だ」と言われたこともない。
安は言う。
その時その時に最高の1台を作らないといけない。
でもそれを作った瞬間に、また新たな課題が出てくる訳です。
だから彼の車いすはずっと未完成のまま。
体の変化に合わせるように、車いすも変わっていく。
乗り物が体の一部に感じられるほど、アスリートは自信をつける。
それがどんな自信なのか。国枝はこんな言葉を残している。
車いすは、自分にとっての足だ。