Stijn Vogels
ペンは動く デイビッド・オグルビー
広告の父と呼ばれる、デイビッド・オグルビー。
彼は、すばらしい広告をつくった人とほめられるより、
「売れる広告をつくった人」になることだけを望んだ。
オグルビーの広告づくりはデータに基づいていた。
写真の選び方、文章の配置、文字数まで。
すべてデータに基づいていた。
たとえば、こんなデータ。
白地に黒の文字の方が、黒地に白の文字より読まれる。
オグルビーの広告において、
黒地に白で書かれた文字はない。
Stijn Vogels
ペンは動く デイビッド・オグルビー
広告の父と呼ばれる、デイビッド・オグルビー。
彼は、すばらしい広告をつくった人とほめられるより、
「売れる広告をつくった人」になることだけを望んだ。
オグルビーの広告づくりはデータに基づいていた。
写真の選び方、文章の配置、文字数まで。
すべてデータに基づいていた。
たとえば、こんなデータ。
白地に黒の文字の方が、黒地に白の文字より読まれる。
オグルビーの広告において、
黒地に白で書かれた文字はない。
ペンは動く 羽田圭介
芥川賞作家、羽田圭介。
小説家デビューは17歳。
ある作家の登場に焦りを覚えたのがきっかけだった。
17歳の高校生・綿谷りさの新人賞受賞。
その衝撃に突き動かされ、
羽田は小説家になる練習を始めた。
文芸誌のバックナッバーをまとめ読みした。
テストの傾向と対策を練るかのように。
目指す為に、まず、学ぶことから始めた。
psycho.mato
ペンは動く 東村アキコ
人気漫画家、東村アキコ。
育児、オタク女子、地元で出会った面白い人。
さまざまな視点から漫画を描いてきた。
ある日ペンを動かす中でふと、
ある人のことを思いだした。
自分に「絵」を描くことを教えてくれた、アトリエの先生。
その先生にはもう会えない。
だからこそ、漫画の中に生き生きと描きだそうと思った。
「ウソを描くと紙のなかの先生に怒られるんじゃないか」
計算も、演出も排除して、ペンは進んだ。
漫画の中によみがえった先生の言葉に、
いま、沢山の人が心を揺さぶられている。
ajari
中川李枝子のやさしさ
今日は、世界子どもの日。
子どもはみんな問題児。
「ぐりとぐら」など、
長く愛される絵本を生み出し
保育園でたくさんの子どもを育てた
中川李枝子は、そう言い切る。
ほとんどの大人は、
自分は子どもの頃いい子だったと
言えないんだから、
自分の子も無理にいい子に
しようと思わなくていい。
問題こそ、かわいい。
そんな気持ちでもう一度、
子どもと向き合ってみませんか。
無口だったアインシュタイン
今日は、世界子どもの日。
20世紀最高の知性。
アインシュタイン。
彼は5歳になるくらいまで
ほとんど言葉を発しなかった。
世界を言葉という記号でなく
全体で把握しようとしていた
とも、言われている。
そんなアインシュタインを
自然界に誘ったのは
5歳の頃、父がくれた方位磁針。
子どもの成長が
まわりと同じでなくたって
心配しすぎることはない。
その子はその子なりに、
世界と向き合おうとしているのだから。
岡本太郎と子どもの絵
今日は、世界子どもの日。
幼稚園や小学校1,2年生の子どもが
よくお日さまの絵を描きます。
いったい丸にチョン、チョン、チョンと
毛をはやしたようなもののどこに、
太陽の実感があるのでしょうか。
1950年代に
子どもの芸術教育の主流だった
うまい絵を褒め称えることを
真っ向から否定した岡本太郎。
うまくなくても、
きれいでなくても、
どんどん描けばいい。
太陽らしいものじゃなく
自分が感じた太陽そのものを描く。
感情をまっすぐ絵にあらわす。
それこそが芸術なのだ。
長新太の自由さ
今日は、世界子どもの日。
小さな子どもの視点はすごい。
僕はそういう人たちを相手に本を描いている。
言ってみれば、先生に対して自分の絵を見せている。
そう語ったのは、絵本作家の長新太。
大人の常識からどんどんはみ出していく
自由すぎる絵と物語は、
徹底的に子どものために描かれていた。
意味はないけど、つい笑っちゃう。
そんな子どもの反射神経が、
大人にも、ときどき必要なんだ。
熊楠のエネルギー
今日は、世界子どもの日。
日本の植物学の巨人、南方熊楠は
子どもの頃、とてつもない記憶力で
神童と呼ばれていた。
しかしものすごい癇癪持ちで
怒ると手がつけられなかった。
4歳の頃、隣の家からもらった
1冊の植物の本が、
熊楠の人生を動かした。
エネルギーのすべてを
自分の興味にぶつけ、
7歳であらゆる百科辞典を書き写した。
大人は、年齢という壁を
子どもにつくってしまいがちだけれど、
知りたい気持ちに
壁なんか、いらないのだ。
エジソンが子どもだった頃
今日は、世界子どもの日。
発明王エジソンは、子ども時代、
「1+1=2」と先生に言われても
「1個の粘土と1個の粘土を足すと、
大きな1個の粘土なのにどうして2なの?」
と質問して困らせたり、
なぜものが燃えるのかを知りたくて
藁を燃やしていたら、
自宅の納屋を全焼させたりするほどで
小学校さえ中退するほどの大問題児だった。
知りたいという気持ちが
強すぎることが問題になる。
そんな大人たちの世界が、
エジソン少年には窮屈すぎたのだろう。
窓際のトットちゃん
今日は、世界子どもの日。
小説「窓際のトットちゃん」は、黒柳徹子作の
ノンフィクション自伝。
そこには、落ち着きがない問題児として、
転校を余儀なくされたトットちゃんが、
「トモエ学園」という新しい小学校で、
のびのびと成長していく姿が描かれている。
人と同じようにできないことから、幼心に疎外感を
抱えたトットちゃんに、トモエ学園の校長先生は
繰り返し、こう語りかける。
「君は、本当は、いい子なんだよ」
トットちゃんを導いたのは、薄っぺらな教育論
ではなく、心から子供を信じ、寄り添おうとする、
ひとりの人間の声だったのではないだろうか。
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