澁江俊一 17年3月12日放送
ケルアックの夢
今日は小説家、
ジャック・ケルアックの誕生日。
アメリカ中の若者が熱狂した
彼の小説「On the road」を実は
ケルアック自身が映画化しようとしていた。
彼が出演を依頼したのは
当時人気絶頂だったマーロン・ブランド。
ケルアックは手紙を送ったが
ブランドは断り、映画化は実現しなかった。
その後落ち目になったブランドを
ゴッド・ファーザーで帰り咲かせた
フランシス・フォード・コッポラが
「On the road」の映画化に挑んだ。
1979年に映画化権を獲得した
コッポラだが、なんども企画を重ねて
ようやく公開できたのは
出版から50年以上経った2012年のこと。
その間にアメリカは大きく変わり
若者の価値観も変わった。
もしも、ブランドの主演で
当時のアメリカで映画化されていたら。
原作を超える名作が、生まれていただろうか。