厚焼玉子 17年4月15日放送
遺言の日 本居宣長
江戸の国文学者、本居宣長の遺言には
葬式と墓についての細かい指示がある。
墓地7尺四方、真ん中を少し後へ寄せて塚を築くように。
そのうえに桜の木を植えるように。
塚の前には石碑を建てること。
塚の高さは三四尺ばかり。
芝を植え土を固くして崩れないようにする。
のちのち、もし崩れているところがあれば、
ときどき見回って直しておく。
植える桜の種類は山桜の花のよいのを選んで植えてほしい。
本居宣長はその墓の設計図も残している。
そして墓についての指示の後には
墓参りについての指示が続くのである。
遺族の心境を伺ってみたい。
4月15日は遺言の日