beaufour
ダンスのはなし フランツ中佐のタンゴ論
映画「セント・オブ・ウーマン」は
アル・パチーノ演じる気難し屋のフランツ中佐と
苦学生チャーリーの、心の交流を描いた物語だ。
劇中、フランツ中佐が
女性をダンスに誘う有名なセリフがある。
タンゴに間違いはない。
人生と違って。
足が絡まっても踊り続ければいい。
自分の間違いだらけの人生を嘲笑う気分だったのだろう。
それでも躍ればいいじゃないかと思えるこの台詞は、
物語の終盤、救いの言葉としてフランツ中佐の元に戻ってくる。