松岡康 17年6月11日放送
確率の話
「東京の降水確率は90%です」
梅雨時、毎日の様に降る雨に
心がどんよりとする人も多いかもしれない。
降水確率の様に、
天気予報にも使われる「確率」だが、
実は学問として比較的新しい。
数学が2000年以上前に
生まれたものであるのに対し、
確率という概念の歴史は
わずか300年程度なのだ。
その起源は、
ギャンブラーであるシュバリエ・ド・メレが、
賭博に関する疑問を
友人である数学者パスカルに伝えたことから
始まったという。
ギャンブルからはじまった確率だが、
今では人の暮らしを支えるものとして
大いに活用されている。