礒部建多 17年6月11日放送
チャップリンと雨
チャーリー・チャップリン。
「喜劇王」と呼ばれた男の幼少期は、
辛く、厳しいものであった。
非常に貧しい家庭に生まれ、
わずか7歳にして救貧院に預けられる。
幾つもの救貧院を転々とする間に、
母は心の病を患い、精神病院へと運ばれてしまう。
人前では明るく振る舞いながら、
ただ一人、悲しみに耐えていた。
いつでも雨の中を歩くのが好きでした、
雨の中なら誰も僕の涙は見えません。
チャップリンらしい「ユーモア」や、
時折現れる、「哀愁」や「怒り」。
そのすべての秘密は、幼少期の体験にあるのだろう。