童謡のこころ 赤とんぼ
童謡「赤とんぼ」。
詩人の三木露風は、
修道院の国語教師をしていた時代に
この歌をつくった。
夕やけ小やけの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
窓の外に見える赤とんぼに、
幼き日の情景が重なる。
母は、家庭をかえりみない父に愛想を尽かし、
まだ小さな自分を祖父に預け、
実家に帰ってしまった。
あのとき、自分をおぶってくれた人、
それは母ではなく、子守娘だった。
今日7月1日は、童謡の日。
人生を切り抜いた歌は、心に響く。
童謡のこころ 赤とんぼ
童謡「赤とんぼ」。
詩人の三木露風は、
修道院の国語教師をしていた時代に
この歌をつくった。
夕やけ小やけの 赤とんぼ 負われて見たのは いつの日か
窓の外に見える赤とんぼに、
幼き日の情景が重なる。
母は、家庭をかえりみない父に愛想を尽かし、
まだ小さな自分を祖父に預け、
実家に帰ってしまった。
あのとき、自分をおぶってくれた人、
それは母ではなく、子守娘だった。
今日7月1日は、童謡の日。
人生を切り抜いた歌は、心に響く。
mermaid99
童謡のこころ いぬのおまわりさん
童謡の歌詞を考えるのは、難しい。
詞が長いと子どもが覚えられないし、
流行らなければ、意味がない。
「いぬのおまわりさん」を作詞した佐藤義美は、
歌詞が長すぎるという編集者の言葉に耳を塞ぎ、
あらゆる修正を拒否したそうだ。
まいごのまいごの こねこちゃん あなたのおうちは どこですか
佐藤の狙い通り、この歌は子どもたちの心を掴み、
50年以上経った今でも人気の曲となっている。
今日7月1日は、童謡の日。
簡単に聞こえる歌ほど、作り手の魂が込められている。
Paul Hoi
童謡のこころ 月の砂漠
大正時代の画家、加藤まさを。
ロマンチックな乙女の世界を描き、
少女たちから圧倒的な支持を受けた。
結核の療養で訪れた千葉の御宿海岸で、
彼は、童謡「月の砂漠」を書いたと言われている。
月の砂漠を はるばると 旅の駱駝が ゆきました
9番まで続くこの歌は、
王子と王女の物語になっており、
どこかへ落ち延びていくような寂しさを持つ。
加藤は御宿をたいそう気に入り、余生もこの地で過ごしたという。
今日7月1日は、童謡の日。
童謡は、年をとってから聞くのも味わい深い。
野鳥大好き
童謡のこころ 春の小川
童謡、春の小川。
作詞をした高野辰之が住んでいたのは、
東京都渋谷区代々木三丁目。
小田急線の参宮橋から6分ほど歩くと、
彼の住居跡の柱が今も残っている。
この歌のモデルとなった、
宇田川の支流、河骨川。
春になると、スミレやレンゲが咲き誇る
のどかな川べりだったそうだ。
春の小川は さらさら流る 歌の上手よ いとしき子ども
声をそろへて 小川の歌を うたへうたへと ささやく如く
これは、春の小川の三番だ。
子どもがいなかった辰野は、
兄の次女を幼女に迎えた。
愛する娘との思い出を描いた三番は、
のちに削除されてしまう。
今日7月1日は、童謡の日。
歌の中に、古き良き日本が眠っています。
篁
童謡のこころ 十五夜お月さん
童謡「十五夜お月さん」。
作詞をした野口雨情は、
波乱の人生を送っている。
父の事業が失敗し家督を継いだが、
窮屈な結婚生活に嫌気がさし
妻に別れを告げた。
十五夜お月さん 母さんに も一度 わたしは 逢いたいな
のちに雨情の息子が、当時の記憶を辿っている。
「あれは、明るい月夜の晩、
僕は父の着物の袖を握りしめて、母の後ろ姿を見送った。」
樺太に渡り、また事業に失敗し、
失意の中、日本に戻ってきた雨情。
お月様は、どんなふうに見えたのだろう。
今日7月1日は、童謡の日。
嬉しさも、悲しみも、歌の中にある。
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