大友美有紀 17年8月6日放送
ジゼル1043
「軽井沢ソサエティ」塀のない別荘
かつて軽井沢では友人知人を介して土地を買い、
家を建て、家族ぐるみで交流していた。
誰それの敷地跡に何々さんが家を建てるらしいという話が
自然と耳に入ってきた。
昭和の頃まで「塀」というものもなかった。
どの別荘も敷地と敷地の間には低く石垣を積んでいるか
苔むした林によってゆるやかな境界線が引かれているだけ。
今や塀はおろか防犯カメラも備え付けられている。
時代が変わった、といえばそれまでのこと。
緩やかにつながり、人となりを知り、交流する。
かつての軽井沢のようなソサエティは、
もうファンタジーなのだろうか。