四宮拓真 17年8月20日放送
キーウェスト島 × ヘミングウェイ
作家、アーネスト・ヘミングウェイが「老人と海」を書いたのは、
アメリカ最南端の島、キーウェスト島だった。
彼は港町のひとびとののおおらかさと、
大物狙いの荒々しい釣りにのめりこみ、
1931年から9年間、この地で暮らしていた。
ヘミングウェイが住んでいた家が、いまも残っている。
家を守っているのは、たくさんの猫たち。
それもなんと、「6本指」の猫たちである。
ひとつ多い指を使って船のロープを軽々と掴む6本指の猫は、
キーウェストの船乗りから幸運のシンボルとして愛されていた。
ヘミングウェイも大の猫好きで、執筆の友として2匹の猫を譲り受け、
一緒に暮らしていた。
その子孫が、いまや大事な観光の人気者として大切に保護されている
6本指の「ヘミングウェイ・キャット」。
幸運のシンボルはいまも幸せそうに暮らしている。