薄景子 17年9月24日放送
涙のはなし ミシェル・ド・モンテーニュの言葉
自分の琴線にふれる
映画や音楽に出会ったとき。
言葉にならない感情がこみあげて、
涙が洪水のようにあふれだす。
そんな経験は誰しもあるもの。
そして、思いっきり泣いた後は
胸のもやもやまですっきりとして
心地よい爽快感に包まれる。
涙には、そんな
不思議な浄化力があるのだ。
フランスの哲学者、
ミシェル・ド・モンテーニュは言った。
「泣くことも一種の快楽である」と。
気持ちがざわめくときは、
泣ける映画や音楽の力を借りて
泣けるだけ泣いてみるのはどうだろう。
自分の涙は、
自分の心を洗うことができる
ただひとつの魔法の水なのだから。