臨終の話 アルフレッド・ノーベル
ダイナマイトを発明した化学者、アルフレッド・ノーベル。
彼は晩年、持病のリューマチが高じて、心臓に障害を起こした。
これは、療養中のノーベルが友人にあてた手紙の一部。
皮肉なことに、医師は私の内服薬として、
ニトログリセリンを処方しています。
ニトログリセリンとは、
ノーベルが生み出したダイナマイトの原料である。
一方で、血管を広げる作用もあり、
現代でも狭心症や心筋梗塞の妙薬とされている。
ノーベルは、ニトログリセリンで治療を重ねるも回復せずに、
はげしい心臓発作を起こして死んだ。