大友美有紀 17年10月6日放送
「プラネタリウム解説員/河原郁夫」大事なもの
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私は、人間が生きていくために大事なものが
プラネタリウムの中にあるんじゃないかと
思っているんです。
すぐに何かの役に立つというものでは
ないですけれど。
ときには星の光のことを考えてみる。
七夕の織女星の光が地球に届くまで
25年ほどかかります。
はくちょう座のデネブという星にいたっては
1424年もかかります。
今いる人間が誰も生まれていない時代の光を
今晩見ているんです。なんてすごいこと。
人生がいかに短いか、わかってきます。
86歳の現役プラネタリウム解説員、河原郁夫は、
小学校4年生のときに「プラネタリウム」という仕事を
見つけられて、本当に幸運だったという。
一生続けられるものがあると、短い人生が豊かになるから。