佐藤理人 17年10月21日放送
カラー・オブ・ジャズ 「グリーン」
同じフレーズの繰り返しは気持ちがいい。
その事実に初めて気づいたジャズ・ギタリスト、
グラント・グリーン。
複雑なテクニックやフレーズに走る
他のミュージシャンとは異なり、
彼は心地よい単音のフレーズを延々と繰り返した。
反復の快感
それは後のソウルやファンク、ヒップホップなど、
クラブミュージックに通じる偉大な発見であった。
物事に対して常にオープンで柔軟だったグリーン。
彼は自分をジャズ・ギタリストだと思っておらず、
いつもR&Bばかり聴いていたという。