河田紗弥 17年10月22日放送
文房具のあれこれ 〜ボールペン〜
ボールペンは、
1884年にアメリカのジョンラウドが発明したと言われている。
しかし、彼が発明したものは、インク漏れがひどく、
とても文字を書けるようなものではなかった。
その後、新聞の校正に携わっていたハンガリー人のラディスラオ・ピロが
新聞印刷に使われるインクが素早く乾き、
紙が乾いたまま保たれ、滲みもないことに気がついた。
最初はそのインクを万年筆に入れて試したが、
粘性が強すぎたため、ペン先までインクが伝わらなかった。
そこで、彼は化学者であった弟ジョージとともに、
回転するボールを使ってインクを誘導するという
現在のボールペンの原型を1943年に完成させた。
日本にボールペンが入ってきたのは、
第二次世界大戦後、
進駐してきた米軍が持ち込んだことがきっかけだ。
これを手にいれた製造者らが、生産を開始し、
1947年には国産のボールペンが出回るようになっていたという。