河田紗弥 17年10月22日放送
Pedro
文房具のあれこれ 〜付箋〜
1969年、アメリカの科学メーカー3Mに、
ある一つの失敗作が生まれた。
研究員スペンサー・シルバーは、
強力な接着剤を開発しようとしている最中に、
非常に弱い接着剤を作り出してしまった。
当初、この弱い接着剤は用途が見つからなかったが、
1974年に、3Mの研究員アーサー・フライが
本のしおりに応用できないかと思いついた。
1977年には試作品が完成し、
大企業の秘書課に配られた試供品が好評を博し、
1980年の全米販売につながった。
そう、これが
ポストイット誕生の瞬間だ。