薄景子 17年10月29日放送
写真のはなし ポール・モブリ―の写真集
フォトグラファーの、ポール・モブリ―。
彼は100歳を越えるおじいちゃん、おばあちゃんを
70人以上撮影し、ある写真集をつくった。
タイトルは、「もしも100歳まで生きたなら」。
生き生きとした写真に添えられるのは、
激動の20世紀を生きぬいた先輩たちの深い言葉。
「神さまが私をこの世にいさせてくれるの」
という、117歳のおばあちゃん。
「100歳の誕生日にも飛行機にのったよ」
と語る、102歳の元パイロット。
「心の中がどうであれ、常に笑顔を絶やさずにいなさい」
というのは、お互い再婚同士の102歳と104歳。
「ズルだけは、絶対にやってはいけない」
というのは、長年牧場につとめた101歳の人生訓。
この撮影をきっかけに、100歳まで生きることを
自分自身の目標にした、というポール・モブリ―。
彼は、長生きの人には
ある共通点があることに気付いたという。
みなさん、自らが学んできたことを話したがり
人に分け与えようとします。
無口な100歳以上の人はいません。