ニーチェ 音楽と幸福
173年前の今日は、
哲学者ニーチェが生まれた日。
ニーチェは音楽をこよなく愛していたことでも有名だ。
自身で作曲もしていたし、
音楽の存在が、思索にも影響を与えた。
音楽の与える力を哲学化し、
他の芸術ジャンルに対する優位性を、
声高に主張したのが、「悲劇の誕生」であった。
ショーペンハウアーとヴァーグナーの芸術観の影響を
色濃く引き継いだものでもある。
「音楽がなければ、人生は誤謬であろう。」
ここまで言い切るニーチェは、さらにこうも述べる。
「幸福に必要なものは、ほんのわずかなものでいい。
例えば、一つの風笛の音色でいいのだ。」