佐藤日登美 17年11月12日放送
ノーベル賞 マリ・キュリー
放射能の研究やラジウムの発見で、
ノーベル賞を二度も受賞したマリ・キュリー。
彼女は夫・ピエールと二人三脚で研究を進め、この功績を得た。
彼らがラジウムの抽出に成功した場所は設備の整った研究室ではなく、
ほったらかしにされていたあばら屋。
「厩(うまや)とじゃがいも倉庫をかけ合わせたような小屋」と評されたそこは、
夏はうだるように暑く、冬は凍えるほど寒かった。
でも、キュリーはこう語る。
人生で一番幸せなときを過ごしたのは、あのあばら屋です。
すばらしい夫と一緒に、仕事だけに熱中することができたから。