2017 年 11 月 のアーカイブ

森由里佳 17年11月12日放送

171112-05
Christopher Berry
ノーベル賞 授賞を支えた日本人

今年のノーベル物理学賞は、
宇宙からの「重力波」の存在を証明した3人に決まった。

その証明は、アインシュタインからの最後の宿題ともいわれた難題。
この素晴らしい功績に、大きく貢献した日本人がいる。

東大、宇宙線研究所の川村静児さん。
約30年も前からこのプロジェクトに参加し、
授賞者であるレイナー氏も、
彼なしではこの発見はありえなかったと絶賛する研究者だ。

「宇宙がどうやって始まったか知りたいというのが、一番のモチベーション」

そう語る川村さんは、
日本の重力波観測装置KAGRAを率いるリーダーでもある。

大いなる始まりを解き明かす一歩一歩は、
ここ日本でも、確実に踏み出されているのだ。

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佐藤日登美 17年11月12日放送

171112-06

ノーベル賞 マリ・キュリー

放射能の研究やラジウムの発見で、
ノーベル賞を二度も受賞したマリ・キュリー。
彼女は夫・ピエールと二人三脚で研究を進め、この功績を得た。

彼らがラジウムの抽出に成功した場所は設備の整った研究室ではなく、
ほったらかしにされていたあばら屋。
「厩(うまや)とじゃがいも倉庫をかけ合わせたような小屋」と評されたそこは、
夏はうだるように暑く、冬は凍えるほど寒かった。

でも、キュリーはこう語る。

 人生で一番幸せなときを過ごしたのは、あのあばら屋です。
 すばらしい夫と一緒に、仕事だけに熱中することができたから。

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佐藤日登美 17年11月12日放送

171112-07

ノーベル賞 ゲルティー・コリ

アメリカ女性初のノーベル賞受賞者、ゲルティー・コリ。
彼女は1947年、筋肉のエネルギー代謝におけるグリコーゲン消費の発見により、
夫とともにノーベル生理学・医学賞を受賞した。

ゲルティーは聡明で快活で、完璧主義だった。

ある日、ドイツの雑誌に重要な発見を記す記事が出たと聞き、
大学院生を図書館まで走らせた。
コピー機のなかった時代。
その大学院生は気を利かせ、記事を英訳して書き写し、持ち帰った。
ところがゲルティーは、「細かいニュアンスが知りたいから」と
ドイツ語のまま書き写すようにと依頼。
大学院生は再び図書館へと向かうことになってしまった。

厳しくも感じられるゲルティーだが、
その情熱がノーベル賞受賞へと導いたに違いない。

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佐藤日登美 17年11月12日放送

171112-08
je5xkd
ノーベル賞 イグノーベル賞

華やかなノーベル賞の裏で行われる、イグノーベル賞をご存知だろうか。
ノーベル賞のパロディーとして1991年に生まれたこの賞は、
「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」に贈られる。

今年注目を浴びたのは、物理学賞を受賞した
「猫は固体か液体か?」という研究。
どんな形の容器にも体をおさめてしまう猫の特性を、
流動力学の視点から解明した。

この研究に取り組んだマーク・アントワン・ファルダンは、
イグノーベル賞受賞の知らせを聞いたときこう言った。

 ノーベル賞を辞退するのはかっこいいけれど、
 イグノーベル賞を辞退するのは間違いなくかっこ悪い。

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渋谷三紀 17年11月11日放送

171111-01
Happy Sleepy
きょうのはなし「もやし」

ご存知ですか?
きょう11月11日は、もやしの日。

ひょろっとして体力のない子のことを、
もやしっ子っていいますよね。
あれ、まちがいです。
だってもやしは、
光の当たらない場所でも、
水と自分の栄養だけで育つ
つよい植物なんですから。
もやしは、もやしっ子じゃない!
スーパーの野菜売り場から、
もやしの叫びが聞こえませんか。

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渋谷三紀 17年11月11日放送

171111-02
andrewmalone
きょうのはなし「ピーナッツ」

ご存知ですか?
きょう11月11日は、ピーナッツの日。

1976年、ピーナッツが日本中を震撼させました。
ときの首相が逮捕されたロッキード事件。
つかわれた領収書に「ピーナッツ100個」と書かれていたのです。
検察の調べにより、
ピーナッツは100万円を意味する暗号だと
明らかになりました。
なんの罪もないのに、
昭和の犯罪史に名を残したピーナッツ。
なんともしょっぱい思い出です。

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渋谷三紀 17年11月11日放送

171111-03

きょうのはなし「靴下」

ご存知ですか?
きょう11月11日は、靴下の日。

日本で最初に靴下を履いた人物は、
「水戸黄門」でおなじみ水戸光圀公だといわれています。
水戸家の長持から7足の靴下が発見されたのは最近のこと。
上野の国立博物館に所蔵されているそうです。
おなじみのシーンで、
印籠にひれ伏す悪代官たちは、
黄門様の靴下を見つめているのかもしれませんよ。

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渋谷三紀 17年11月11日放送

171111-04
kanonn
きょうのはなし「きのこ」

ご存知ですか?
きょう11月11日は、きのこの日。

日本の秋の贅沢、まつたけ。
実は、まつたけをありがたがるのは、
日本人だけだといわれます。
スウェーデンでは「むかつくきのこ」
中国では「兵隊の靴下の匂い」と呼ばれるなど、
世界中で嫌われているのです。
日本人でなければ、
秋のたのしみがひとつ
減ってしまうところでした。

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渋谷三紀 17年11月11日放送

171111-05
Isadora Siqueira
きょうのはなし「まつげ」

ご存知ですか?
きょう11月11日は、まつげの日。

濃く、長く、くるんと上向きのまつげは
女性たちの憧れ。
メイクアップに欠かせないマスカラは、
スペイン語で“仮面”という意味。
「きれいになあれ。

マスカラは、女性が女性自身にかける
ひとぬりの魔法なのでしょう。

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大友美有紀 17年11月5日放送

171105-01
K-nekoTR
「猫は一生の伴侶/大佛次郎」のべ500匹以上

大佛次郎。時代小説「鞍馬天狗」、
ノンフィクション「パリ燃ゆ」、
現代小説、随筆、戯曲など幅広い文筆活動を続けた。
同時に大変な猫好きだった。
妻によると生涯で飼った猫は、のべ500匹以上。
「通い」と「住込み」合わせての数。
「住込み」は常に10匹から15匹はいた。

 一匹の猫なら可愛らしいが、
 十五匹となるともう可愛らしくない。

 
そう言いながらも、
膝の上で猫が眠ってしまうと、
可哀想だからと、用があっても、
立ち上がらなかった。

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