村山覚 17年12月16日放送

171216-03

電話のはなし スティーブ・ウォズニアック

1971年。
21歳のエンジニア、スティーブ・ウォズニアックは
年下の友人スティーブ・ジョブズに興奮しながら電話をかけた。
雑誌で見かけた「小さなブルーボックスの大きな秘密」という
記事の内容をジョブズに読んで聞かせた。

ブルーボックスとは電話をタダでかけられる機械。
二人のスティーブは改良したブルーボックスを製作し
世界中にいたずら電話をかけた。ウォズは言う。

 僕のエンジニアリング力と
 彼のビジョンで何ができるのか、
 それがなんとなく分かったのは大きかった。

その後、彼らは違法なハッキングツールではなく
Appleという名のコンピュータをつくり始める。

時は流れて、2011年。
ジョブズが亡くなった直後に販売されたiPhone 4Sを
求める行列に盟友ウォズもいた。あの一本の電話がなければ
存在しなかったかもしれない「小さなスマートフォン」は
いま世界中の手の中にある。

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