瓜生岩子 日本のナイチンゲール
福島に、
「日本のナイチンゲール」と
呼ばれた女性がいた。
日本の社会福祉の礎を
築いたと言われる瓜生岩子だ。
戊辰戦争によって、
戦火が岩松城下まで及んでいた時、
岩子は周囲の反対を押し切り、戦地へと赴き、
負傷者の救助に当たった。
味方だけではない。
敵の負傷者も分け隔てなく看護した。
その行為を敵軍の隊長に問われた岩子は、
こう答えたと言う。
「怪我の手当てをするのに誰の許可もいりませぬ。」
情けのすべてを、他人の為に捧げる。
その精神は、今も福島の人々の中に根付いている。