大友美有紀 18年4月7日放送
sniggie
日本の色 春はあけぼの
春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく山ぎは、
有名な「枕草子」の冒頭部分。
日が昇り、光の変化とともに
色味が変わっていく様子が描写されている。
日本の色の名、「アカ」「クロ」「シロ」「アヲ」は
光の色から生まれたとする説がある。
アカは、夜明けの赤く染まる空。
クロは、太陽が沈んだあとの闇。
シロは、夜が明けてあたりがはっきりと見えること。
「顕著」の「ちょ」が転じた言葉とされる。
アヲは、夜明けと闇の間の状態からきている。
太陽の移り変わりを見つめていた古代人が
生み出した色の名だという。