厚焼玉子 18年4月28日放送
アルハンブラ 原型
スペインの古都グラナダの南東の丘に建つアルハンブラ宮殿は
もともと外敵を阻止するための砦からはじまる。
当時の首都はコルドバにあり、
イスラムの王のもとで
ヨーロッパでもっとも進んだ文化が花開いていた。
このイスラムの王国は宗教の自由を認め、
留学生を受け入れる一方で
外敵の侵入や農民の反乱に悩まされていたらしい。
砦は13世紀に拡張工事が行われ
兵士たちの住居のほか、
武器弾薬も収納する軍事要塞になった。
砦はアルカサーバと呼ばれた。
いまも残る砦の見張りの塔(ベラの塔)からは
グラナダの街が一望できる。
この砦がやがて
アルハンブラ宮殿と呼ばれる建築群に発展する。