大友美有紀 18年5月6日放送

180506-05

「日本美の再発見・ブルーノ タウト」旧日向別邸

ナチスから逃れて日本へやってきた建築家ブルーノ タウトは、
当初3ヶ月ほどの滞在だと考えていた。
だが旅券の手続きがなかなか進まず
建築の仕事をすることができなかった。
日本唯一のタウトの作品は、
熱海の旧日向別邸だ。

大阪の実業家、日向利兵衛は、
タウトに依頼して、
熱海の邸宅の地下に居間と社交場を作った。

 全体として明快厳密で、ピンポン室あるいは舞踏室、
 洋風のモダンな居間、日本座敷および日本風のヴェランダを、
 一列に並べた配置は、すぐれた階調を示している。

桂離宮の面影も感じるこの建物は、
重要文化財に指定され、公開されている。

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