大友美有紀 18年5月6日放送
小池 隆
「日本美の再発見・ブルーノ タウト」洗心亭
ドイツ人建築家ブルーノ タウトは、日本各地を旅したのち、
1934年8月、夫人とともに
高崎市郊外の少林山達磨寺の洗心亭に移り住む。
蝉の声が鳴り響き、樹々が生茂り、
村の人が気軽に訪れる住処。
此処こそ私が去りがてに思った最初の土地である、
私たちはできることならこの清閑と質素な生活、
また私たちを取りまく諸人の親切を味わいつつ
秋の更けるまで滞在したいとねがっている
ここで、日本文化に関する本の多く読み著述も行った。
方丈記で鴨長明の庵が1丈しかないことを知ると
「私の洗心亭の方が少し広い」と書いた。
そして日本を去る日まで、居留していた。