男と女の『古事記』
『古事記』が伝える日本神話。
そこには生き生きと愛し合う男と女の姿が描かれている。
イザナギとイザナミはお互いのむくむくと成長した体を見つめ合った。
「でも私の体には一つ足りないところがあるの」
とイザナミが言うと、
「ぼくの体には一つ余計なところがあるよ」
とイザナギ。
「ぼくの余計なところを君の足りないところに埋めてみるのはどうだろう」
「いい考えね」
そして二人は子供をつくった。
失敗もしたけど元気な子供たちをたくさん生んだ。
その子たちが日本の島々になった。