2018 年 7 月 21 日 のアーカイブ

厚焼玉子 18年7月21日放送

180721-01
xanday
日本三景 天橋立

イザナギとイザナミが国づくりをすると、
天の神々はその美しい国へ行ってみたくなった。
そこで天から地上までハシゴをかけた。

地上には美しい人間の娘たちがいた。
娘たちは天にある神の国を見たがった。

 それなら内緒で連れて行こう。
 でも声をたてないようにね。

神さまたちは娘たちにさんざん注意したけれど、
ハシゴから下を見た娘たちは
「わあキレイ」と声を上げた。
とたんにハシゴは音を立てて崩れ、
いまではその一部が天橋立と呼ばれているそうな。

これは日本三景のひとつ天橋立にまつわる伝説のひとつ。
今日は日本三景の記念日。

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厚焼玉子 18年7月21日放送

180721-02
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日本三景 松島

 松島や ああ松島や 松島や

松尾芭蕉の句と言われているが、
実は芭蕉は松島でひとつも俳句を作れなかった。
言葉にできない美しい風景を眺め、
眠れない一夜を過ごした。

「松島や」の句は
そんな芭蕉の気持ちを後世の人が代弁している。

ところで、物理学のアインシュタイン博士が
月を見るために松島を訪れたことがある。
1922年12月、
凍てつく空にかかった十三夜の月を見て
「おお、月が…」と言ったきり絶句したそうだ。

日本三景の松島は言葉を失うほど美しい。
今日は日本三景の記念日。

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厚焼玉子 18年7月21日放送

180721-03
wiennat
日本三景 厳島

厳島は日本三景のなかで
唯一世界遺産に登録された景勝地だ。
1996年に厳島神社と原始林が世界遺産に、
そして2012年には海岸の一部が
ラムサール条約に登録されている。

もともとこの島は神の島であり
人が住むことを禁じられていた。
人が住むようになってからも
土地を耕すことは禁じられていた。

現在も島全体が保護区として
日本古来の自然の姿を保ち続けている。

今日は日本三景の記念日。

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厚焼玉子 18年7月21日放送

180721-04
立命館大学アート・リサーチセンター所蔵
日本三景 林 鵞峰

江戸時代のはじめ、
日本全国を旅した儒学者林鵞峰(がほう)が
自らの著書に卓越した日本の三つの景観として
松島、天橋立、厳島を紹介した。
これが日本三景のはじまりである。

東北、近畿、中国に散らばる日本三景は
一見共通点がないように思えるが、
これをめぐる人は、太平洋、日本海、瀬戸内海の
三つの海を旅することになり、
日本が海に囲まれた島国であることを認識する。
日本三景は三つの海を代表する景色でもあるのだ。

林鵞峰は1618年7月21日に生まれ、
その日が日本三景の記念日になった。

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厚焼玉子 18年7月21日放送

180721-05
けびぃ
日本三景 雪雪花

三種なら雪・月・花。
四種あれば花鳥風月。
いずれも日本の風景に彩りを添える風物だが、
日本三景を雪月花に当てはめ他のはどこの風流人だろう。

それによると、雪は天橋立。
8000本の松の木々が雪化粧をした天橋立は
幻の景色とされている。
月は松島。
もともと松島は月の名所だった。
そして、花は厳島。
実は花ではなく花に見立てた紅葉だが
色づく秋の山を背景にした厳島神社の美しさは
必見だそうだ。

美しい風景があり、季節がある。
日本はいい国だ。

今日は日本三景の記念日。

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